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2次元の空間表現 - 表現技法が求められる背景と方法
実体画(ステレオグラム)とも呼ばれる投影法的な表現は、対象物(オブジェクト)を特定の表現方法および造形方法で再現するときに使われます。DIN 6 (ISO 5456-2)で定義され、オブジェクトを複数の独立したビュー(図)に分割する技術図面とは対照的に、テクニカルイラストレーションはワークピース(描かれる対象物)の3つの側面すべてを1つのドローイングにまとめて表現します。特に技術的な理由からディジタル写真を応用できないとき、たとえば表現する対象物がまだ開発段階にあり実在しない場合など、テクニカルイラストレーションの特性が生きてきます。 いわゆる分解組立図は、スペアパーツカタログおよび組立指示書などのイラストレーションに使われます。それぞれのマシンパーツは、ほぼすべての単体コンポーネントが見える形で描かれます。その図柄は、描かれているマシンパーツが理想的な状態で分解されたように見えます。特にこのような表示形式では、テクニカルイラストレーションは、写真以上に優れた表現力を発揮します。多数の複雑な組立用コンポーネントを写真撮影用に配置して分解図を作成する場合、割高な費用が必要となります。
テクニカルイラストレーションのもう1つの長所は、その再現性にあります。ハーフトーンとしての写真では、印刷向けにレタッチングを施して用意しなければなりませんが、ラインアート(線画)モデルとしてのテクニカルイラストレーションは一般的なあらゆる印刷およびコピー手法で何の問題もなく再現できます。投影法的なドローイングの表現は、航空、軍事、自動車などあらゆる製造業の分野に適しています。
テクニカルなドキュメントを考慮したISO 9000の需要(製品サポート)によって、投影法的な図法の必要性が高まっています。「製品サポート」には、メーカーが顧客に提供するあらゆる情報およびサービスが含まれています。「製品サポート」として発行される情報マテリアルは、シンプルな取扱説明書、保守説明書、スペアパーツカタログから、あらゆるドキュメンテーションを包含するマイクロフィルムまで広範に渡ります。昨今、組立作業スタッフは、たとえ未知のマシンまたは装置であっても、常に保守および修理が可能な態勢を整えておくことが求められています。したがって、ドキュメントに投影法的な表現を盛り込んで、マシンのコンポーネントを組み立て、分解する手順がすぐに理解できることが必要になります。このようなグラフィックスは、スペアパーツの特定や繰り返しの発注を始めることにも役立ちます。さらに、入札文書、製品の広告、機器の計画や予定、メンテナンスマニュアル、スペアパーツカタログ、トレーニング解説など各種の文書、漫画的な表現手法などにおいても、上記のようなグラフィックスが重要な役割を果たすでしょう。
出典: Hans-J. Engelke: "2D-Konstruktion mit AutoCAD 2002. Isometrisches Zeichnen für Einsteiger" (Munich, Vienna: Carl Hanser Verlag, 2001), 3ページ〜4ページ.
このテキストの再掲載および翻訳の許諾にご協力いただいたCarl Hanser Verlag 氏に感謝いたします。この書籍に関する詳細については、下記ウェブサイトをご参照ください。 http://www.hanser.de/buch/2001/3-446-21777-0.htm.
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